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おはよう世界
2019年5月 [14p]
画質荒いかもしれません(元データ紛失しました)
感想
全然、漫画なんて描いたことなかった頃の漫画でした。
その割に、まとまってますね。
結構、楽しそうに描いてるなーって思います。(今とは大違いですね...笑)
この頃は液タブなんてものは持っていなかったので、コピー用紙にB6の鉛筆で濃くスキャンされるよう、頑張って描いていた気がします。
母の日のプレゼントで作ったんですが、話の内容的に「母が死ぬ」っていうものだったので、母曰く「ちょっと悲しい気持ちになった...」って言ってました、笑
・・・この話を描く少し前に。
友人の口から、「私の母は、中学生の時に亡くなった」という話を聞きました。
その時に、いつも考えていた「親がいなくなったら、どうなるんだろう」という空想が、「もしかしたら、こんなくだらない想像が、今すぐ現実になるかもしれない・・・のか?」と、急に現実味を帯び始めました。
その彼女の話を聞いて、こう、なにか、「自分は、この話を聞いたからには、『自分の死生観』について真剣に向き合わなければならない」と思うようになりました。
この漫画は、その彼女の苦悩・後悔・思い出話を聞いて、色々考えたのちに出来上がったものです。
そこから、自分の人生には、より色濃く、死生観がつきまとうようになりました。
「大切な人の訃報が、今、この携帯電話から知らされるかもしれない」
日々の生活で、不明確な恐怖を抱えながら、「自分には何ができるのか。どうすれば、後悔せずに生きることが出来るのか。自分と相手のために・・・」と。
そんなことを思いながら、数年後。一つのあり方として、「Nicca.」を描きました。
Nicca.の物語のテーマはこのあたりの考えが元になっています。
この「おはよう世界」を激推ししてくる(作者に推してくるって、どういうこと?)先輩いわく、「三澄スミの原点であり頂点」だそうです。これ。
頂点だとは微塵も思いませんが、原点・・・というのは、そうなのかもな、と思ったりもします。
ただ、Nicca.とコン(救世の魔法使い)を描いた後に、「作品作りにおいて、テーマが死生観に寄りすぎている」という風に思ったので、それ以降、人が死んでしまう話は描いていません。
自分の作風を広げる意味合いもありますが、キャラを、殺し過ぎてしまうと・・・自分の中の「死の価値観」が、どんどん軽くなってしまうような気がして。
ふと最近。
「死が尊いんじゃなくて、その人が尊いから、死が眩しく見えてしまうんだ」と気が付いたのは、ここだけのお話です。
全く、浅い死生観ですね(苦笑)
必要があれば、「読者から愛されたキャラをも殺せる作家」になりたいと、ふと思う、今日この頃です。
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